創業明治十五年 卒塔婆・角塔婆・墓標・経木塔婆 「卒塔婆屋さん」本店

追善供養に欠かせない道具として長く受け継がれてきた卒塔婆には、時代とともに形状や役割が変化してきた奥深い経緯があります。今回は、そんな卒塔婆の歴史についてご紹介します。

卒塔婆の語源について

卒塔婆の語源はサンスクリット語の「ストゥーパ」だといわれます。仏教はもともとインドで生まれた宗教なので、卒塔婆はインドから始まったと言えます。サンスクリット語の「ストゥーパ」は「高く顕れる」という意味であり、仏教の世界観である涅槃の境地を象徴しています。


仏教の開祖・シャカが入滅すると、その遺骨は8つの部族に分けて配られ、容器と灰土を合わせて10基のストゥーパが造られました。アショーカ王はそれらのストゥーパを壊して8万4000に細分化し、各地に新たなストゥーパを建設したといわれています。その後、仏教が各地へ広まると、仏教の盛んな地域にもストゥーパが建てられ遺骨を祀るようになりました。容器とこのとき骨を納めるために建てられた塔が「ストゥーパ」です。

ストゥーパは有力部族の首長の遺骨を納めるお墓としても使われました。五重塔や三重塔など、立派な高層建築物のストゥーパもあったといわれます。ストゥーパは中国、そして日本へと渡ってきました。中国では「卒塔婆」という漢字があてられ、日本でも「卒塔婆」という文字が中国から伝来しました。

「卒塔婆」は、インド・中国・朝鮮の仏塔、日本の多重塔、宝塔、五輪塔などが含まれますが、一般的には単に塔と呼ばれる三重塔などの建造物とは区別しています。

日本での現在使われている木製卒塔婆はすべて葬送と追善供養を目的としています。

追善供養とは

追善供養とは亡き人の冥福を祈って、生きている者が善事を行うことで、功徳を手向けることです。

具体的には、毎日仏壇に手を合わせる、お墓参りに行く、年忌法要なども追善供養となります。追善供養の一つとして卒塔婆を立てます。

自分が修めた功徳が、自分自身や一切の生きとし生けるもの全てにめぐってくることを回向と言います。卒塔婆を立てることは、故人の供養にもなり、その功徳は回向として自身にも帰ってきます。

長野県の信州善光寺では7年に1回御開帳に合わせて、本堂前に回向柱(一般的には角塔婆)が建てられます。回向柱に触れることで、功徳を得られるということで、御開帳期間中多くの人が回向柱に並びます。

卒塔婆が追善供養に使われ始めたのはいつ

日本に仏教が渡ってきたのは、聖徳太子の時代の頃。仏教思想とともに、仏舎利や経典などを納める木塔の建立もはじまります。鎌倉時代になると、材料が木から石に代わって石塔が多く建立されるようになりました。

もともと、卒塔婆は死者を弔う墓所としての役割がありましたが、時代とともにその性質も異なり、直接供養の墓というより、補助的な意味合いの強い追善供養の役割を持つようになります。

早くも平安時代の終わり頃には、後一条天皇の遺体が眠る墓の近くに石の卒塔婆が建てられたという記録が残っています。

平安時代の後期といえば、旱魃や地震、疫病の流行、大飢饉、あるいは僧侶や武士の反乱など、世の中が混迷を深めた時代。世の中が殺伐としていく中、厭世観や末法思想が広まり、「死後の世界はせめて安らかに眠りたい」という人々の願いは切実でした。追善供養として卒塔婆が使われるようになったのも、そうした時代背景と無縁ではないでしょう。

依代としてたてた神籬由来

神道では神霊が依り憑く対象物を依代といい、神社や神棚以外の場所で祭礼を行う際に、自然の山や岩、木、などを依代としました。これらを神籬(ひもろぎ)と呼びます。

卒塔婆は仏教由来の宗教文化と思われがちですが、特徴的な材質や機能において日本人が古くから神や霊魂をまつるときに依代としてたてた神籬が仏教化して、現在の木製卒塔婆になったと言われています。

死霊が祖霊へと昇華するときの依代として、枝葉がついた生木のウレツキトウバ(梢:木の先端が付いた塔婆)を墓に立てる習俗が東北から九州の各地で見られます。

ウレツキトウバの梢や幹を切り取って樹皮を削り、供養文などを書くと、棒型塔婆や杓子型塔婆となります。更に整形すると六角塔婆・角柱塔婆などの加工塔婆となります。

平安時代の終わりから鎌倉時代初めに製作されたと言われる絵巻物「餓鬼草紙」では、頭部が方錘形で、その下の額の部分が階段状に切り込まれた角柱塔婆が描かれています。

その後、いくつかの形態を経て、現在の板塔婆や角塔婆、経木塔婆となり、そこに経文・陀羅尼(真言)・戒名・供養の趣旨などが書かれるようになり、仏教と融合しました。

まとめ

普段何気なくお寺に頼んでいる卒塔婆ですが、語源や起源、建てられるようになった背景を知ることで、今後、卒塔婆を立てる際は、より一層、故人への想いが強くなると思います。


この記事を書いた人

DAISUKE YAJI 

プロフィール

1999年3月  筑波大学第一学群自然学類数学科卒業
1999年4月  株式会社セブン&アイHD入社
2011年10月 株式会社セブン&アイHD退社
2011年11月 有限会社谷治新太郎商店入社
2012年12月 有限会社谷治新太郎商店代表取締役就任
2019年    カラーミーショップ大賞2019にて地域賞(東京都)
2020年    カラーミーショップ大賞2020にて優秀賞
2023年   ネットショップグランプリ特別賞授賞
義父・義母・義妹・妻・長男・長女・次女・猫3匹の大所帯
最近NVANを5年リースで手に入れたのでソロキャンプや車中泊に挑戦したい

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