超詳しい卒塔婆のおはなし~その5~古くなった卒塔婆はどうするのか
こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。今日は秋晴れ、完璧な快晴ですね。朝のウォーキングも気持ちよく出来ました。
さて今日は使い終わった卒塔婆の処分についてお話します。
追善供養に大切な役割を果たしてくれる卒塔婆ですが、お墓と違い、永遠に残るものではありません。次の法事のタイミングで取り替えるほか、古くなって処分するケースもあります。では、どのようにして処分すれば良いのでしょうか? 今回は、気になる卒塔婆の処分方法について説明します。
卒塔婆はなぜ処分する?
卒塔婆とは本来、7回忌や13回忌といった法要のため建てられるものです。塔婆の功徳は1日のみとされ、卒塔婆も法要が済めばその役割を終えます。その考えから、法事を終えた段階で処分するというのが本来のあり方です。
しかし、実際には次の日に処分されるというのは稀で、多くが次回の法事まで残されたままとなっています。とはいえ、古くなって朽ちた卒塔婆をいつまでも放置するわけにはいきません。そのままにしておくと、風などに飛ばされて通行人がケガをする事態も予想されます。見た目にも痛んできて、色あせてきたな、と思ったら、きちんと処分するようにしましょう。
卒塔婆の処分方法
卒塔婆の処分方法にはいろいろな考えがあります。仏様に関わるものですので、そう粗末に扱うわけにもいきませんよね。そのため、お寺に頼んでお焚きあげしてもらうという人もいます。しかし、墓地に他家の卒塔婆も数多く存在し、そのすべてをお寺側が処分するとなると、かなりの負担を要するでしょう。なるべくお寺に迷惑をかけないために自分で処分する、という考えもあります。
自分で処分するとなったら、そのままゴミとして出す以外に方法はありません。「そんなことをして大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、たとえ捨てても大切に供養したという気持ちはしっかり残されています。形にこだわるのではなく、功徳があれば大丈夫、というのが仏教の教えです。
ただ、これもお寺や地域によってさまざまな考えがありますので、不安であればほかの檀家さんがどう処分しているのか、情報を集めたうえで判断するのもいいでしょう。
処分するときも感謝の気持ちを忘れずに
卒塔婆のおかげで、大切な故人があの世で安らかに眠っていると思えば、そう簡単に捨てられるものではありませんよね。とてもありがたいものだけに、その処分に困るという人もいるかと思います。実際にはごく普通に処分されているケースが多いのですが、そのときでもただ単に捨てるだけでなく、感謝の気持ちを添えて、丁重に処分する姿勢を心がけたいですね。
お寺ではどうしているのか
お寺でのお焚きあげと書きましたが、最近では、条例などで境内でお焚き上げをすることがほとんど出来なくなっています。お寺で処分するには産業廃棄物として業者に引き取りに来てもらう。基準を満たしている焼却炉を設置するなど方法が考えられます。いづれにしても高額な処分費用がかかります。卒塔婆を自社便で配達している業者は弊社も含め、卒塔婆を納品時に回収を行っているところが多いです。しかし、卒塔婆製造業者が近くになく、配送業者によって納品されているお寺の場合、これも難しいです。取引のある石材店が好意で回収してくれるお寺もありますが、こちらも全てではなく、お寺にとっても頭の痛い問題です。
「卒塔婆屋さん」では弊社で購入していただいたお客様は弊社まで使用済み卒塔婆を送っていただければ、弊社にてリサイクルに出します。初回購入のお客様は弊社ではない業者から購入した卒塔婆も有ることでしょうから、そちらも一緒に送って頂いて構いません。料金に関してはこちらに送っていただく際の送料のみとなっており、多少手間はかかりますが、自ら産業廃棄物に出すよりも大幅にコストを抑えられると思います。
下記の記事ではより詳しく卒塔婆の処分について解説しています。
この記事を書いた人
DAISUKE YAJI
プロフィール
1999年3月 筑波大学第一学群自然学類数学科卒業
1999年4月 株式会社セブン&アイHD入社
2011年10月 株式会社セブン&アイHD退社
2011年11月 有限会社谷治新太郎商店入社
2012年12月 有限会社谷治新太郎商店代表取締役就任
2019年 カラーミーショップ大賞2019にて地域賞(東京都)
2020年 カラーミーショップ大賞2020にて優秀賞
2023年 ネットショップグランプリ特別賞授賞
義父・義母・義妹・妻・長男・長女・次女・猫3匹の大所帯
最近NVANを5年リースで手に入れたのでソロキャンプや車中泊に挑戦したい