創業明治十五年 卒塔婆・角塔婆・墓標・経木塔婆 「卒塔婆屋さん」本店

こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。先日は卒塔婆の種類についてお話しました。今日は板塔婆と角塔婆の違いについてお話します。

故人を弔うツールとして長く受け継がれてきた卒塔婆ですが、回忌や供養方法によって違う呼び方がされることをご存じでしょうか。たとえば、「板塔婆」(いたとうば)と「角塔婆」(かくとうば)。よく聞く卒塔婆の名前ですが、この2つにはどんな違いがあるのでしょか? 今回は、この両者の違いについて詳しく説明します。

板塔婆とは?

板塔婆は厚さ1cmくらいの薄い板で作られた卒塔婆です。長さ2尺~6尺程度、つまり60cm~180cmくらいの大きさ。長さに開きがあるのは、地域の風習によって大きさが異なるためです。
墓地や霊園に足を運ぶと、お墓の後ろにひっそりと立てられた卒塔婆を目にすると思います。これらはほとんど板塔婆といえるくらい、スタンダードに使われています。
卒塔婆は、長い歴史の中でその意味合いや形、大きさが変遷していきました。今私たちが目にする板塔婆は、時代の要請に従い進化を遂げてきた卒塔婆の最終スタイルといっていいでしょう。

角塔婆とは?

角塔婆の大きさは、厚さ10cm、長さ120cm~240cmくらい、板塔婆より大きめのサイズです。角塔婆はもともと、供養塔としての意味を持った五輪塔をルーツとする卒塔婆です。角塔婆も五輪塔と同じく、空(宝珠型)、風(半球形)、火(三角形)、水(円形)、地(方形)の5つの要素から構成され、それにちなむ梵字(古来インドで仏様や菩薩様を表したとされる文字)が記されます。
角塔婆は板塔婆より用途が広く、お墓を建てるまでの間の墓石代わりの墓標として立てられる場合があります。そのほか、日蓮聖人の法要に使われたり、寺院の新築完成を祝う落成式典のときに立てられることも多いです。

ルーツは同じ

板塔婆と角塔婆の違いを説明してきましたが、実のところ、角塔婆がさらに簡素化・スリム化を遂げる中で板塔婆が生まれたという歴史があります。つまり、このふたつの卒塔婆は、ともに五輪塔をルーツに持ち、五大要素をもとにデザインされ、現代でも故人を弔う追善供養の役目を果たしてくれています。また、梵字や経文、戒名などを記載するスタイルも違いありません。厳密な違いといえば、大きさと用途くらい。これからも、故人を弔うアイテムとしてしっかり受け継いでいきたいですね。


この記事を書いた人

DAISUKE YAJI 

プロフィール

1999年3月  筑波大学第一学群自然学類数学科卒業
1999年4月  株式会社セブン&アイHD入社
2011年10月 株式会社セブン&アイHD退社
2011年11月 有限会社谷治新太郎商店入社
2012年12月 有限会社谷治新太郎商店代表取締役就任
2019年    カラーミーショップ大賞2019にて地域賞(東京都)
2020年    カラーミーショップ大賞2020にて優秀賞
2023年   ネットショップグランプリ特別賞授賞
義父・義母・義妹・妻・長男・長女・次女・猫3匹の大所帯
最近NVANを5年リースで手に入れたのでソロキャンプや車中泊に挑戦したい

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