超詳しい卒塔婆のおはなし~その9~経木塔婆とは

こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。10月も残りわずか、一年間あっという間です。秋のお彼岸が終わると、私たち卒塔婆製造業は一旦落ち着くのですが、ネット通販を始めてから1年中受注は常にパンパンな状態で、毎日フル稼働で何とかギリギリな状態です。これでも、機械と人はだいぶ増やしたのですが・・・
さて、今日は経木塔婆(水塔婆)についてお話します。
経木塔婆とは、経木とよばれる薄い木材で作られた卒塔婆です。その大きさは8寸(24cm)~2尺(60cm)くらい、厚さが1mm以下しかありません。一般的に用いられる板塔婆の大きさが長さ1m前後、厚さ1cmくらいですので、それよりはるかにミニサイズの卒塔婆であることが分かるかと思います。
地域によっては、戒名を書いたものを仏壇の前にお祀りする風習があります。経木塔婆は市販もされていて、自分で購入して戒名を書いても構わないとされています。
経木塔婆の供養方法
経木塔婆は、そこに経文の一説や戒名などを書いて川に流すことで、故人を弔います。川に流さず、水槽につけるだけの簡素な供養方法もあります。このように、水回向として用いられることから、水塔婆ともいわれます。
寺院によっては川に流さず、経木塔婆を仏壇の前に置いて供養するところもあります。地域や宗派、寺院のしきたりにそって卒塔婆での供養を行うことになるでしょう。
経木塔婆は主に関西、とりわけ京都において良く使われます。「卒塔婆屋さん」で経木塔婆を使われるお客様も、圧倒的に京都府にあるお寺が多いです。京都の六波羅地区ではお盆の前にお寺にお参りをし、精霊をお迎えする「六道参り」という風習があります。毎年8月7日から10日にかけて行われます。この地区にある、六道珍皇寺は平安京の葬送地、鳥辺野に近く、中世ごろより寺の付近がこの世とあの世の接点で冥土の入口「六道の辻」といわれたことから生まれた精霊迎えの行事です。
六道珍皇寺のお参りのしきたりは
- 先ず六道珍皇寺の参道の花屋にて、高野槇を購入します。高野槇は松の一種で高野山に多く生えていることが名前の由来で、高野山では霊木とされています。高野槇の葉っぱにに乗って精霊が戻って来るとされています。
- 次に本堂に行き、経木塔婆に戒名などを書いてもらいます。
- 本堂の鐘を付きます。迎え鐘と呼ばれ精霊たちを迎える合図となります。
- 水塔婆を線香の煙の中をくゆらせ浄化します。
- 経木塔婆を水に濡らした高野槇で払い清める水回向を行います。
以上となります。
一風変わった供養スタイル
一般的に卒塔婆とは、お墓の後ろなどに立てる板塔婆が有名ですね。これは49日や七回忌、十三回忌や十七回忌といった節目節目の法要に合わせて追善供養する方法です。このスタイルから考えると、お経を書いて川に流す経木塔婆は少し変わった追善供養の方法といえるでしょう。
日本には昔から、お盆のお供え物を海や川に流す灯籠流しとよばれる鎮魂の儀式があります。経木塔婆と灯籠流しに密接な関係があるのかどうか分かりませんが、仏教とは関係のない民間供養にも、水を使っての弔い方法があるとは大変興味深いですよね。卒塔婆にしろ灯籠流しにしろ、昔から受け継がれてきた供養のスタイルにはそれなりに意味があることなので、今後もしっかりと受け継いでいきたいですね。
この記事を書いた人
DAISUKE YAJI
プロフィール
1999年3月 筑波大学第一学群自然学類数学科卒業
1999年4月 株式会社セブン&アイHD入社
2011年10月 株式会社セブン&アイHD退社
2011年11月 有限会社谷治新太郎商店入社
2012年12月 有限会社谷治新太郎商店代表取締役就任
2019年 カラーミーショップ大賞2019にて地域賞(東京都)
2020年 カラーミーショップ大賞2020にて優秀賞
2023年 ネットショップグランプリにて特別賞授賞
2024年 次世代コマース大賞にて大賞授賞
義父・義母・妻・長男・長女・次女・猫3匹の大所帯
趣味はゴルフ、月1回はラウンドしています。
















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