護摩札の祀り方

こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。卒塔婆の印刷がかなり増えてきたので、現在印刷工場を増設しています。2階建てにし、現在の4倍近くの広さになる予定です。さて、昨日は護摩札の正しい置き場所についてお話しました。本日は置き場所が決まったので、次にどの様に祀るのかについてお話します。

護摩札の祀り方

日常的な心遣いについて

まず前提として、護摩札はリビングや居間などの生活の中心となる部屋に飾ります。普段使わない部屋よりも家にいるときに大半を過ごす場所に祀ったほうが、お祈りを捧げやすく、また仏様の力をより強く感じられるからです。

もし護摩札を祀っている部屋で寝ることがあれば、足をお札のほうへ向けないように気をつけます。頭をお札のほうに向けて寝るとさらによいとされています。しかし、祀った部屋以外で寝る場合はそこまで気にしなくてもよいでしょう。

上記の日常的な心づかいを踏まえた上で、それでは護摩札の祀り方を確認していきましょう。

護摩札の祀り方

護摩札を祀ったら、自身で用意できる範囲で構いませんので、御神酒や御供物、灯明、花、水、香炉などを荘厳します。※「荘厳する」…智慧・福徳・相好などで浄土や仏の身を飾ること。仏像や仏堂をおごそかに飾ること。

護摩札に向かって正面に香炉、右に灯明、左に花をお供えします。また、摩札と香炉の間にはお水を供えて下さい。

護摩札を仏壇に祀る場合は、仏壇に花や香炉がありますので、護摩札の前にお水をお供えするだけでよいでしょう。お水は、毎朝一番にお供えすることを心掛けてくださいね。

護摩祈祷を終え、お受けになった護摩札には、依頼した人の願いごとがたくさん込められています。そのため、荘厳した護摩札の前で毎日朝・夕に手を合わせ、不動明王の真言や御宝号「南無大日大聖不動明王」を声に出して読み上げ、願いごとの成就を祈りましょう。そうすれば、不動明王があなたの心からの願いを叶えてくださることでしょう。

諸願成就のお祈り以外でも、心に不安や迷いが生じた際にも、積極的に護摩札に手を合わせて、不動明王に安らかな心へと導いていただきましょう。

お祈りの仕方

護摩札を家庭や職場にお祀りすること。そのもっとも重要な意味は、不動明王を祈願や心のよりどころとし、一心に、真心を込めて願いごとの成就をお祈りすること、明王のご加護にあずかれるよう、清らかで尊い信仰心を養うことです。

護摩札を祀り、祈りを捧げるときは立ち止まって手を合わせ、お不動さまのご真言を唱えてください。

ご真言を唱え一心に祈願することで、不動明王のご加護を受け心安らかな日々を送ることができます。

いかがでしたでしょうか。明日はこの連載の最終回となります。護摩札の返納の仕方についてお話します。

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