創業明治十五年 卒塔婆・角塔婆・墓標・経木塔婆 「卒塔婆屋さん」本店

日めくりカレンダーの歴史

日本における起源と変遷

日本に「日めくりカレンダー(1日ごとに紙をめくる暦)」が登場したのは明治時代末期のことです。明治36年(1903年)に大阪・心斎橋のうちわ屋で和風様式の日めくりカレンダーが初めて製造・発売されました。その前年には神戸で試作品が作られ、さらにその前の明治33年(1900年)には横浜で西洋風の日めくり式卓上カレンダーも登場しており、外国人居留地などを通じて西洋のカレンダー文化が伝わっていたことがうかがえます。
当初、日めくりは「めくりごよみ」とも呼ばれ、用紙には旧暦(太陰暦)も併記され、美麗な台紙には広告が刷り込まれていました。中小の商店や銀行、会社などが広告入りの日めくり暦を大量に作成し、販促用に配布したため、明治末から大正・昭和初期にかけて実用的な広告媒体として広く普及しました。
日めくりが捨てられず一年中貼ってもらえる点に着目し、堅実な企業や団体がこぞって名入れカレンダーとして採用したのです。戦後になると月毎にめくる月暦(壁掛けの月めくりカレンダー)が登場し、昭和24年頃から写真付きの月表が主流になりました。とはいえ日めくりも形を変えながら作り続けられ、現在まで100年以上の歴史を刻んでいます。

海外における類似文化と発展

中国では古くから暦法が発達し、毎日の吉凶を占う「通書(通勝)」と呼ばれる日暦が存在します。印刷技術の発展とともに日付ごとの情報を掲載した通勝暦は民間に広まり、現代でも結婚式や葬式の日取りを決める際に参考にする家庭があるほどです。通勝は農民暦とも呼ばれ、各日の暦注が詳しく記載された厚手の暦冊ですが、香港や台湾などでは1日1枚を破り取る日めくり式の通勝カレンダーも広く親しまれています。
近年の中国では伝統と現代デザインを融合させた「文化クリエイティブ日めくりカレンダー」がブームとなっており、故宮博物院や中国国家博物館などがオリジナルの日めくり暦を相次いで制作・販売しています。故宮博物院が干支の丑年にちなんで企画した「故宮日暦」は歴代の牛に関する文物や農耕文化の資料を各ページで紹介し話題となりました。中国茶葉博物館の「お茶日めくり」など、知識を毎日提供するカレンダーも人気で、見た目の美しさだけでなく豆知識が盛り込まれている点がヒットの秘訣とされています。
欧米に目を向けると、19~20世紀初頭の西洋でも日めくり式のカレンダーや日記が存在し、日本の明治期に影響を与えました。1979年にアメリカの出版社が、毎日異なる豆知識や画像を載せて破っていく「ページ・ア・デイ」形式の卓上日めくりカレンダーを考案したことで知られています。これが現在でも続く「Page-A-Day」カレンダーの始まりで、語彙・名言・写真などテーマが多彩に展開され、ギフトアイテムとして定着しました。
旧ソ連では日めくりカレンダーがプロパガンダ用途に使われた例もあり、毎日紙面で人々に思想を浸透させる道具として活用された歴史もあります。このように各国で形態こそ違え、毎日一枚ずつ日付をめくる文化は東西でそれぞれ発展を遂げてきました。

日めくりカレンダーの活用方法

実用的な使い方(スケジュール管理・メモ等)

日めくりカレンダーは日付や曜日の確認に加え、スケジュール管理やメモ書きにも活用できます。1日ごとに区切られた余白に予定を書き込んでおけば、その日が終わった後にページを破って捨てる(または保管する)ことで手軽に日誌代わりにもなります。
裏面が白紙の用紙をメモ用紙として再利用できる点も便利です。めくったあとの紙をストックして買い物リストや伝言メモに活用する人もいます。このように日めくり=日々のメモ帳と捉えれば、予定管理から記録まで幅広い実用性があります。毎朝ページをめくる習慣そのものが1日の開始を意識づけるリズムとなり、時間管理にも役立ちます。

インテリアとしての活用(デザイン・素材・飾り方)

日めくりカレンダーは実用品であると同時に、お部屋のインテリアアイテムとしても人気です。近年は「めくるのが楽しくなる」よう工夫されたおしゃれな日めくりが増えており、卓上型で洗練されたデザインのものや、シンプルな壁掛け型、可愛いイラスト入り、ユニークな形状のものまで様々な種類が展開されています。
紙質やフォント、装丁にも凝った製品が多く、365日異なるタイポグラフィーデザインを楽しめるシリーズや、額縁風ケースに収められたインテリア性の高い卓上カレンダーもあります。飾り方も自由で、デスクに置くほか、マグネットで冷蔵庫に貼ったり、紐で吊るしたりとアレンジできます。

プレゼント・贈り物としての活用(メッセージ入り・ユニーク企画など)

日めくりカレンダーは贈り物としても喜ばれるアイテムです。毎日新しいページをめくる楽しみがあるため、もらった相手に長く楽しんでもらえます。近年は特に、心温まるメッセージや名言が書かれた日めくりをプレゼントに選ぶ人が増えています。
「ありがとう」や「がんばって」といった言葉が日替わりで添えられるタイプや、話題性のある著名人の名言カレンダーなどが人気です。また、オリジナル写真やメッセージを組み合わせて作る世界に一つだけの日めくりを贈るケースも増えています。

ビジネスでの活用(企業ノベルティ・販促・社内コミュニケーション)

企業においてカレンダー配布は定番の宣伝手法ですが、日めくりカレンダーは長期にわたって毎日PRできるノベルティとして重宝されています。1日1枚めくる形式であれば、日々社名やサービスを目にしてもらえるため広告効果が高く、銀行や保険会社などでも顧客配布例があります。
また、日めくりカレンダーは社内コミュニケーションツールとしても活用され、企業理念や社員のモットーを掲載する独自カレンダーを作る企業もあります。毎日異なるメッセージを掲示することで、社内文化の浸透や士気向上にも役立っています。

日めくりカレンダーを使う場所

家庭

リビングやキッチン、冷蔵庫、トイレなどで使われます。トイレに格言や名言の日めくりを掛ける習慣は根強く、短時間でも日々言葉に触れられる人気の使い方です。学習用の日めくりを置いて自然に知識を身につける家庭もあります。

企業・オフィス

卓上カレンダーや受付、会議室などに設置し、予定確認・来客対応・話題づくりに活用されます。職場では名言系の日めくりを共有して朝礼で読み上げたり、社員同士の会話のきっかけにする事例もあります。

教育現場

教室や職員室で「今日の言葉」カレンダーを掲示し、朝の会で児童と一緒に読む例があります。日めくりは語彙力や情操教育にも役立ちます。

医療・福祉施設

受付や病室に置いて今日の日付を明確に表示し、高齢者にもわかりやすく安心感を与えます。介護施設では毎朝職員と一緒にめくる習慣があり、認知症予防や会話のきっかけになっています。服薬管理用のポケット式日めくりも活用されています。

その他ユニークな使用例

地域振興の日めくりや、イベントのカウントダウン、観光土産やキャラクターグッズなど、さまざまな応用例があります。

近年の日めくりカレンダーのトレンド

SNS映えする日めくりカレンダー

インテリア性が高く、写真やイラストが映える日めくりが人気を集めています。毎日SNSに投稿して共有する楽しみ方も定着しています。

名言・感謝メッセージ系カレンダーの人気

社会のスピードが増す中で、ポジティブな言葉や癒しのメッセージを届ける日めくりが再評価されています。著名人の名言カレンダーをきっかけに、自己啓発・癒しアイテムとして定着しました。

デジタル日めくりとの比較

電子ペーパーや液晶で日付を表示するデジタル日めくりも登場していますが、紙を破る行為には達成感や区切りの意識があり、アナログの魅力は失われていません。デジタルと紙の併用も増えています。

まとめ

日めくりカレンダーは、その日のページをめくるだけというシンプルなものですが、そこには歴史的な背景と多彩な活用法、そして現代ならではの新潮流が詰まっています。日本で誕生してから約120年、日めくりはスケジュール帳やスマホに取って代わられることなく、今なお多くの人々に愛用され続けています。一枚一枚をめくる中で季節の移ろいや時の重みを実感できる、アナログの良さが改めて見直されています。

参考文献・出典:(日めくりカレンダーの歴史・トレンド等に関する参考情報を以下に示します)

「卒塔婆屋さん」の日めくりカレンダー

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この記事を書いた人

DAISUKE YAJI 

プロフィール

1999年3月  筑波大学第一学群自然学類数学科卒業
1999年4月  株式会社セブン&アイHD入社
2011年10月 株式会社セブン&アイHD退社
2011年11月 有限会社谷治新太郎商店入社
2012年12月 有限会社谷治新太郎商店代表取締役就任
2019年    カラーミーショップ大賞2019にて地域賞(東京都)
2020年    カラーミーショップ大賞2020にて優秀賞
2023年   ネットショップグランプリにて特別賞授賞
2024年   次世代コマース大賞にて大賞授賞
義父・義母・妻・長男・長女・次女・猫3匹の大所帯
趣味はゴルフ、月1回はラウンドしています。

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