特注品製作について

こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。今日は肌寒く感じますね。

今日は「卒塔婆屋さん」の特注品製作についてお話します。

「卒塔婆屋さん」では名前の通り卒塔婆が全出荷量の8割程度を占めています。しかし、最近では様々な特注品を製作する機会が増えてきました。近年木工職人も高齢化により減少傾向にあり、今まで頼んでいたところが廃業するので、代わりに作れるところを探しているというお客様が増えてきていることが背景としてあります。これは木工に限らず、職人と呼ばれる方々が様々な業種において高齢化しており、後継者も不足している現状があります。また、今まで職人による手作りだったものが機械化による大量生産になり、品質はいまいちでも安価で使い捨てるようなものに置き換わって来ていることにも起因しています。

弊社の社員には優秀な木工職人がおりますが、彼はもともと建具職人でした。しかし、時代の流れによりアルミサッシや海外で安価に大量生産する代替品に取って代わられ、職を失いました。私が今住んでいる家は、築100年は経っていますが、襖や障子は当時の建具職人による丁寧な仕事が施されているので、多少メンテナンスさえすればまだまだ現役で使えます。現在では家を建てる際も木材はプレカット工場で規格毎に切られ現場では組み立てるだけということが多いそうです。この事自体が悪いことではなく、むしろ会社を経営する上での合理化なので当然の流れだと思います。ただ伝統技法が途絶えてしまうのはもったいない気がします。

弊社はこの木工職人が居てくれるおかげで、他所では出来ないと言われた特注品も過去に沢山制作してきました。数年前に五角形の角塔婆を頼まれたお客様がいました、お寺の行事でどうしても角塔婆を五角形にしたかったそうで、いつも卒塔婆を仕入れている業者に相談したら、即答で無理と言われ、困り果て出来る業者を探しに探して、弊社にたどり着いたということでした。

お客様も初めての試みだったのでイメージのみで、サンプルもありませんでした。弊社で設計から行いました。木材を削る際は、プレナーや超仕上げ機という機械を使います。これらの機械は、平な木材であれば簡単に削れます。しかし、五角形だと、面ではなく尖った頂点が上になってしまい、そのままでは削れません。刃物に対して面で当たる必要があるので、治具と呼ばれる補助具を付けて機械を通さなければならず、この治具を作る技術が難しいのです。弊社の元建具職人が試行錯誤して、サンプルを作製しました。サンプルをお持ちした所、イメージ通りだと大変お客様に喜ばれました。2000本ほど受注をいただけました。後日、こちらのお客様から他のお客様も沢山紹介していただきました。

弊社では、木工製品であれば先ずはどんな特注品でも挑戦してみることをモットーとしています。当然、無理なこともあります。それでも無理、出来ないという前に、挑戦し、「ここまでならご要望通り出来ます。」「代替え案としてこういった形はいかがでしょうか。」などとお答えするようにしています。

現在では、こちらの職人さんが若手社員に指導し、後継者にしようと奮闘しています。他所で出来ないと断られた特注品がありましたら是非私たちに挑戦させていただきたいと思います。

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