こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。今日は暦の上だけではなく、春を体験できるような穏やかな日でした。

2月に入り「卒塔婆屋さん」でのご注文が急増しております。新規のお客様も増えております。

ネット通販は巣ごもり需要も高まり、この一年、すごい勢いで伸びているようです。どのジャンルということではなく、全ての業種で伸びている様です。

私たちがネットで販売している商品は、かなり特殊で、巣篭もり需要ということでは無いはずなんですが、それでも伸びています。

通常卒塔婆はいお寺ごとに付き合いのある卒塔婆製造業者であったり、近隣の木工業者に依頼しています。もともと、店頭で購入するということが稀な業界で、そもそも、ネットでは無いものの、通販という販売形態に近いところがあります。

だから、コロナ禍で巣ごもり需要→ネット通販拡大という方程式が成り立たないのです。ただ、現実として伸びていますので、一つの仮説をたてて見ました。

それは、ネット通販を利用することへの心理的負荷が低くなって来ている。平たく言えば、ネット通販でokということです。

私もそうでしたが、ネット通販が始まった頃、個人的に1997年位に日本では手に入らないCDを海外のサイトで購入したことが初めてでしたが、先ず配達までに3ヶ月位待ちました。それと、クレジットカード情報を登録することも、大変抵抗感があり、欲しいモノがそこでしか購入できなかったので、仕方なくという感じでした。おそらく、この頃、ネット通販を使っていた人は、ほとんどが同じ感じだったと思います。

現在でも、今までネット通販を使わなかった人は、やはり不安が合ったと思います。しかし、一回購入してしまえば、ねんて事ないし、便利で実店舗での買い物よりも便利ということで、一気に需要が高まったと思います。

「卒塔婆屋さん」でも、いままで馴染みの業者から仕入れていたけど、日用品の購入でネット通販に慣れてきたので、卒塔婆もネットで購入できるのなら使ってみようというお客様が増えてきたのではと推測します。

私たちの一番の強みは、製造(一部仕入れ商品もありますが)から販売、出荷まで一元管理しているところにあります。ネット通販は私が担当しているので、見積もり依頼や、問い合わせも、お待たせせずに済みます。このあたりは、零細企業ゆえの小回りが効くという部分が大きいです。仕入れて販売する場合や、部署が分かれていたり、大手企業だとこのあたりの対応は難しいと思います。

こちらとしても、直接お客様の声が届くので、品質であったり直ぐにフィードバックすることが可能なので、非常にメリットがあります。

これからは、今までネット通販には向かなそうなモノでも、どんどん可能性は広がってくると予想します。分かりやすい事例だと靴は今まで実際に履いてみないと分からないということで、ネット通販は向かないと思われてきましたが。例えば、一回店舗に足を運び、サイズを計測して登録しておけば、最適なサイズの靴をお客様ごとに提示するなんてこと可能ですし、返品無料にしておき、家にいながらためし履きが出来るなど、技術とアイディアで今では普及してきました。

DIYの市場拡大から、今までは業者向けにしか販売していなかった材木屋さんなんかも、オーダーカットだったり、古材販売で、ネット通販に販路を見出しているところも増えて来ました。

リアルな買い物は、イベントとして楽しいので、完全には無くならないとは思いますが、日用品の買い物などはどんどんネット通販が拡大し、リアルな店舗は苦戦を強いられる様になると思います。

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