ネット担当者フォーラム

こんにちは「卒塔婆屋さん」代表の谷治です。今日で東日本大震災から10年経ちました。色々と想うところはありますが、どんな言葉を使ってみても、私には重すぎて表現できないので、14時46分に静かに黙祷を捧げました。

昨日、ネット担当者フォーラムさんに弊社の記事を載せていただきました。

お陰様で、最近は様々なメディアから取材を受けていますが、私は基本的に同じ話しかしていません。販売している商品が珍しいこともあり、取材されつ方は、良くぞこの商材をネットで販売しようと思ったのか、または、ネットでも売れるということに興味があるらしく、何か、とてつもない必勝法があるのかということを良く聞かれます。

世の中でヒット商品というものを見ていると、凄い勢いで一気に爆発的に売れるというイメージになります。しかし、これは凄く稀であり、このようにヒットする商品は、何万、何億とあるありとあらゆるジャンルのものの中で、極わずかであり、発売されても、誰にも気が付かれづ、ひっそりと販売を終了している商品の方が多いです。

また、ヒット商品を出すことでしか、会社を存続出来ないのであるならば、凄くしんどいことだと思います。

一方、スタンダーな商材でも、品質が良いものを長きに渡り、じわじわと信頼度を高めて、ブランドとして育ていく方が、長期的に見ると良いと思います。例えば、カップラーメンは毎年新商品が大量に市場に出回り、稀にヒット商品が生まれるくらいです。なんだかんだ言って、日清のカップヌードルとかペヤングとかどん兵衛って超定番だけど、ブランドとして揺るがないじゃないですか。実は、いつも同じ味で安定の味と思いきや、メーカーは時代や地域に合わせて、微妙に改善を重ねているんですね。

ECサイトも同じで、日々の改善しか長期的に生き残って行くことは出来ません。消費者は最初は満足していても、どんどん要求は高くなっていきます。これは仕方がないことであり、変化をしないことで駄目になってしまうのは、運営側、企業側の責任です。

ここまでお客様に支持されていれば大丈夫ということはありません。特にネット上は、実店舗のように立地や近くに競合があるかないかといった予見は関係なく、全国、全世界にいつ競合が出来ても不思議ではありません。例えば、競合企業が、日本の裏側ブラジルにあったとしても、ネット上では簡単に乗り換えることが可能です。だからこそ油断大敵なのです。安心した瞬間に衰退が始まります。好調な時にこそ、どんどん新しいチャレンジを取り入れ、お客様に飽きられない、常に鮮度が良い状態を保つことが重要です。

あと一つ重要なのは、スピード感です。何かサービスをリリースする際に、100%の完成度よりも60%くらいでも出来るだけ早くリリースすることです。結局、100%に到達することはあり得ないし、例え、100%に限りなく完成度を近づけて、やっとリリースしても、競合他社に先を越されてしまう可能性が高いです。先ずはリリースして、改善していくことが一番、完成度も高くなります。お客様の反応を見ながら改善していくからです。様々な指標や予見を計算してみても、実際に反応を見た結果には絶対に勝てません。ネット常では先行者利益という言葉があります。これはざっくりいうと早いもの勝ち、やったもん勝ちということです。後で、同じこと考えていたのにとか、アイディアは絶対こちらのほうが早くから持っていた。などと嘆いてみても、早くから実際に始めたほうが圧倒的に有利です。

「卒塔婆屋さん」も新たなサービスは思いついたら、爆速でリリースまで行ってしまいます。とにかく、人前にいち早く出してしまいます。それから徐々に検証しながら改善に入ります。新サービス10個出したら上手くいくのは1個あるかないかですが、もし、完璧に準備して10個の新サービスを出すとなると、時間も膨大にかかりますし、それで1割のヒット率では時間の無駄ですね。爆速リリースで駄目ならまた違うサービスを考えて爆速リリースの繰り返しです。明らかに駄目なサービスは改善すらしません。少しでも、これは行けるとなるサービスのみ改善をします。この辺りの線引は慣れというか、なんとなくこのサービスは改善以前に需要がないということがリリースしてみると分かってきます。リリース前は行けると思っていたのに駄目だったり、逆にリリース前はこのサービスは無理かなと思っていたのが蓋を開けてみると好評だったりします。だからこそ、先ずはやってみることをおすすめします。

今回、この記事の反応は有り難いことに非常に好評で、ツイッター上でも共感コメントが寄せられています。毎日少しづづの改善の結果、「卒塔婆屋さん」も開設当時の月商が日商になり、年商が今では日商にまで成長しました。当時は考えもしなかった雲の上の存在であった、カラーミーショップ大賞で2年連続受賞も出来ました。

毎日改善なんてやってられないと想う方は独自の方法で運営すれば良いと思います。ただ、事実として、弊社は毎日改善で、ここまでこれたことは確かです。

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